篠塚総領事からのメッセージ
9月に入り、ここ米国南東部でも朝夕には季節の移り変わりが感じられるようになってまいりましたが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
9月11日が近づいてくると、15年前に米国をおそった悲劇とその後のさまざまなことが思い出され、日米間の絆の重要性や平和の大切さが一層強く感じられます。
先般の参議院通常選挙の際には、多くの皆様に総領事館まで在外公館投票においでいただき、ありがとうございました。
また、 熊本地震からの復興のために多額の義援金をお寄せいただき、厚く御礼申し上げます。皆様方からお預かりいたしました大切な義援金は本国政府にお届けして被災地の一日も早い復興に役立てるようにいたします。
8月8日には、象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことばが当地でもテレビ放送され、天皇皇后両陛下にお仕えした者として謹んで拝聴いたしました。その後お会いした色々な方々から陛下のお気持ちについてお尋ねをいただき、米国においても大変関心が高いことを実感いたしました。
8月にはリオデジャネイロ・オリンピックが開催され、日本選手団が大活躍でしたが、当地では、アトランタ・オリンピックの開催が東京におけるIOC総会で決定されたことを記憶しておられる方も多く、「安倍総理大臣のスーパーマリオはよかったよ」「次はいよいよ東京だね」という言葉を多くの方からかけていただきました。7月の相模原市で起きた悲しい事件に対して丁重なお悔やみを度々いただいたことと併せ、南部の方々のあたたかい気持ちと日本に対する親近感がうれしく感じられました。
さらに、8月中に各地で夏祭りが行われ、私も、盆踊り、和太鼓の演奏、武道のデモンストレーションなど日本文化を堪能させていただきました。在留邦人の皆様と地域の方々が一体となって楽しんでおられるご様子を拝見して、皆様方のご尽力により日本が南東部で愛される存在となっているありがたさを改めて感じました。これに加えて、30年以上の姉妹都市交流に係る行事にも参加させていただき、年月の重み、関係者の方々の努力による継続の大切さを痛感いたしました。
これからも、9月のジョージア州のジャパンフェストで歌舞伎がお目見えし、また10月に「日米草の根交流サミット2016」が広域アトランタで開催される際には100人を超す日本の方々が来訪されホームステイを行われるなど楽しみな交流行事が控えています。経済面でも第39回日本・米国南東部会日米合同会議が東京で開催される等、日本と米国南東部との結びつきが一層強まることが期待されています。
皆様のますますの御健勝をお祈りするとともに、一層の御理解、御協力のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。
2016年9月
在アトランタ日本国総領事
篠塚 隆