JVC America, Inc.社及び工場訪問
4月5日、当館館員は、アラバマ州タスカルーサに本拠を置くJVC America Inc. (JAI) 社及び工場を訪問し、平野社長及びスプリンガー首席財務担当官より同社、工場の事業内容について説明を受けた後、モリス事業部長の案内で工場を見学する機会を頂きました。
JAIは、1987年、日本ビクター株式会社(JVC)により米国における光学メディア製造及び流通拠点としてタスカルーサに設立され、以来光学メディア製造業界で上位企業として活動してきました。当初は、音楽CDを中心にCDレプリケーターとして、主要取引先にはMCA、Bertelsmann Music Group ( RCA/Aristaレーベル、BMGクラブを含む)等の米国メディア大手が多く含まれていました。 その後、メディアの技術革新に対応した製品の多様化に取り組み、現在音楽CD、CD-ROM、DVD等が主力製品となっています。2001年にはMicrosoft社によるXboxのラーンチングに伴いディスク生産認定工場に指名され、現在もコンピューター・ゲーム、エンターテインメント・ソフトのレプリケーターとして、同部門の一線を走っています。2008年にはJVCがKenwood社と合併したため、現在はJVC Kenwoodグループの傘下となりました。なお、JVCは、ジョージア州アトランタ市郊外ケネソーのJVC Fulfillment Centerに於いてフルフィルメント、ロジスティックス・サービスを提供しています。
JAIは雇用創出等による地元経済への貢献に加え、タスカルーサ市で毎年開催される桜祭りに参加し、地元の日本文化理解増進に貢献しているほか、2011年、タスカルーサ市が大型の竜巻被害に遭った際には、Kenwood社の無線機を大量に市関係当局に寄付するなど、良き企業市民としての活動によっても知られています。