日米友情人形「ミス香川」視察(3月30日)
3月30日、須永和男総領事は、ノースカロライナ自然科学博物館(ローリー)を訪問し、コスタ-館長及びキャンベル学芸員の案内で館内を視察しました。この自然博物館には、1920年代にに日本と米国との間で行われた「友情人形交流」により、日本から米国に贈られた58体の日本人形の一つ「ミス香川」(香川県で製作)が展示されています。
「ミス香川」は、1927年に調度品とともに米国に到着し、他の人形とともにサンフランシスコで展示された後、ノースカロライナ州自然科学博物館に寄贈されました。真珠湾攻撃による日米開戦後は、日本では米国から送られた多くの友情人形が失われ、米国においては公開展示が取りやめられる中、米国では「ミス香川」のみが戦時中も自然科学博物館において展示されていました。
現在、米国から日本に送られた1万2千体以上の友情人形のうち334体が、日本から米国に送られた58体のうち47体の存在が確認されているそうです。(この記述は、株式会社吉徳のウェブサイトhttps://www.yoshitoku.co.jp/user_data/a_partner.phpを参考にさせて頂きました。)
戦後30年近くが経過した頃、米国にあった友情人形が修復のため日本に里帰りをし始め、「ミス香川」も1998年、香川に戻り修復が施されました。2000年、再び「ミス香川」がノースカロライナ州に帰った際には、州都ローリーで帰国歓迎式典が行われたそうです。