ジョージア州知事公邸
アトランタの皆様、
ジョージア州の知事公邸が一般公開され、ツアーに参加できるのはご存知ですか?
バックヘッドの閑静な高級住宅街の中で、一際目立つ美しいギリシャ様式の白い館、それがジョージア州知事公邸です。公邸は3 階建てで、30 部屋を有します。ポーチには30 本の、古代ギリシャの建物によく見られる白い円柱があり、これはセコイアの木で作られています。
ジョージア州の知事公邸が一般公開され、ツアーに参加できるのはご存知ですか?
バックヘッドの閑静な高級住宅街の中で、一際目立つ美しいギリシャ様式の白い館、それがジョージア州知事公邸です。公邸は3 階建てで、30 部屋を有します。ポーチには30 本の、古代ギリシャの建物によく見られる白い円柱があり、これはセコイアの木で作られています。
この公邸はアトランタ生まれの建築士トーマス・ブラッドベリー氏が、一大ロマン小説「風と共に去りぬ」のタラをイメージしてデザインし、1968 年1 月1 日から使われています。当初の知事はレスター・マドックス氏、続いてアメリカ元大統領のジミー・カーター氏が居住しました。
そして現在は皆様もご存知のジョージア州知事ネイサン・ディール氏がお住まいです。
1 階部分の部屋の多くは公務に使われています。知事ご一家は2 階にお住まいです。実はこの公邸は1968 年に完成したもので、過去に8 名の知事しか住んでいません。最初の公邸はジョージア州ミレッジビルにありました。現在もこの古い公邸はミレッジビルで一般公開されています。ミレッジビルはアトランタから車で2 時間、南東にあります。1804 年にジョージア州の州都として繁栄しました。また短編集で有名なジョージア州サバンナ生まれの作家、フラナリー・オコナーが住んだ家もあります。
話は知事公邸に戻り、ジョージア州議事堂がミレッジビルからアトランタに移った2 年後に知事公邸もアトラン
タに移りました。それからダウンタウン、ミッドタウンと移り、現在のバックヘッド地区に至ります。
建物の歴史、概要はここまでにして、さあ中に入ってみましょう。
Entrance Hall
ドアを開けてまず目に入るのは、美しい大理石でできた床に、大きく描かれた州の紋章です。またドアノブにも同じものが彫り込まれています。そして目の前のテーブルにあるスターリングシルバー製のパンチボウルは第57 代ジョージア州知事ジョセフ・テレル氏がセオドア・ルーズベルト大統領に寄贈したものです。
ドアを開けてまず目に入るのは、美しい大理石でできた床に、大きく描かれた州の紋章です。またドアノブにも同じものが彫り込まれています。そして目の前のテーブルにあるスターリングシルバー製のパンチボウルは第57 代ジョージア州知事ジョセフ・テレル氏がセオドア・ルーズベルト大統領に寄贈したものです。
Library
この図書室はどの知事も一番のお気に入りの部屋だそうです。外の光が適度に入ってきてとても居心地の良い空気が漂っています。本棚にはジョージア州出身作家の作品がコレクションされています。前述したフラナリー・オコナー、貧しい時代の貧しい生活を描いた「タバコ・ロード」の著者アースキン・コールドウェル、「アーサー王と円卓の騎士」を書いた音楽家であり詩人のシドニー・ラニア、90 年代ジョージア州知事を務め作家でもあるゼル・ミラーの作品等。ソファの上に掛かっている絵は、南北戦争時の南部同盟の副大統領、アレクサンダー・スティーブンスです。
この図書室はどの知事も一番のお気に入りの部屋だそうです。外の光が適度に入ってきてとても居心地の良い空気が漂っています。本棚にはジョージア州出身作家の作品がコレクションされています。前述したフラナリー・オコナー、貧しい時代の貧しい生活を描いた「タバコ・ロード」の著者アースキン・コールドウェル、「アーサー王と円卓の騎士」を書いた音楽家であり詩人のシドニー・ラニア、90 年代ジョージア州知事を務め作家でもあるゼル・ミラーの作品等。ソファの上に掛かっている絵は、南北戦争時の南部同盟の副大統領、アレクサンダー・スティーブンスです。
State Dining Room
可愛い知事とファーストレディのお人形が座っているこの部屋は、ダイニングルームです。
こちらは公務での食事に使われているそうです。部屋の中には数々の外国製の壺やシルバーが置かれています。
可愛い知事とファーストレディのお人形が座っているこの部屋は、ダイニングルームです。
こちらは公務での食事に使われているそうです。部屋の中には数々の外国製の壺やシルバーが置かれています。
Circular Hall
煌びやかなシャンデリア。これは現代のアメリカのシャンデリアと、19 世紀のイタリアのシャンデリアから良い部分を集め合わせた、オリジナルのものです。螺旋階段の大きさに合う、とても見応えのある上品なシャンデリアです。またこのホールにはこの公邸の中で1 位2 位を争う珍しいものがあります。それは誰もが気がつくであろう24 カラットの金で装飾された壺です。この壺には、1810 年頃、在フランスアメリカ合衆国大使を務めたベンジャミン・フランクリンが描かれています。ベンジャミン・フランクリンといえば、そう、100 ドル札に描かれている男性です。100 ドル札では穏やかな表情ですが、この壺の彼はなぜだか硬い表情をしていました。余談は続きますが、フランクリンの十三徳というものは皆様ご存知でしょうか。彼がなぜ偉大だったかが学べる十三の教えです。これを予習した上で壺を見ると面白いかもしれません。
煌びやかなシャンデリア。これは現代のアメリカのシャンデリアと、19 世紀のイタリアのシャンデリアから良い部分を集め合わせた、オリジナルのものです。螺旋階段の大きさに合う、とても見応えのある上品なシャンデリアです。またこのホールにはこの公邸の中で1 位2 位を争う珍しいものがあります。それは誰もが気がつくであろう24 カラットの金で装飾された壺です。この壺には、1810 年頃、在フランスアメリカ合衆国大使を務めたベンジャミン・フランクリンが描かれています。ベンジャミン・フランクリンといえば、そう、100 ドル札に描かれている男性です。100 ドル札では穏やかな表情ですが、この壺の彼はなぜだか硬い表情をしていました。余談は続きますが、フランクリンの十三徳というものは皆様ご存知でしょうか。彼がなぜ偉大だったかが学べる十三の教えです。これを予習した上で壺を見ると面白いかもしれません。
その下には足もとしか映らない鏡があります。これは、当時ドレスを着ていた女性達が、ペチコートを直して美しい装いを保つために使われたそうです。映画「風と共に去りぬ」ご覧になった方ならご存知とは思いますが、主人公のスカーレット・オハラが慎重にドレスの色を選んで、腰を小さくするためにコルセットをきつくし、美しく魅せていたのが思い出されます。
Family Dining Room
ここはキッチンにつながる知事とご家族のためのダイニングルームです。天気の良い暖かい日は裏のポーチに出られる白いドアを開けてお召し上がりになるそうです。また運がよければ知事の専属シェフ、ホリー・シュート氏に会えることもあるそうです。ここにあるテーブルと椅子に注目です。1994 年に発売されたジョン・ベレントのノンフィクション小説で、1997 年に公開されたクリント・イーストウッド監督の映画「真夜中のサバナ(Midnight in the Garden of Good and Evil)」の中のジム・ウィリアムズという骨董商が自身の裁判のためにオークションに出した椅子です。小説や映画をまだご覧になっていない方も、こちらで実物を見てからお話を楽しむのもいいですね。
ここはキッチンにつながる知事とご家族のためのダイニングルームです。天気の良い暖かい日は裏のポーチに出られる白いドアを開けてお召し上がりになるそうです。また運がよければ知事の専属シェフ、ホリー・シュート氏に会えることもあるそうです。ここにあるテーブルと椅子に注目です。1994 年に発売されたジョン・ベレントのノンフィクション小説で、1997 年に公開されたクリント・イーストウッド監督の映画「真夜中のサバナ(Midnight in the Garden of Good and Evil)」の中のジム・ウィリアムズという骨董商が自身の裁判のためにオークションに出した椅子です。小説や映画をまだご覧になっていない方も、こちらで実物を見てからお話を楽しむのもいいですね。
Family Sitting Room
先ほどの図書室に入りきらなかった本が置いてあります。ここには、ジョージア州159 郡に関わる本が保管されています。また、もうすでに何度か前述した、マーガレット・ミッチェルの大作「風と共に去りぬ」の初版が本人のサイン入りで保管してあります。とても貴重なものなので、実際に触ってみることはできませんが、ファンであれば感慨深いことと思います。
また、1996 年、アトランタオリンピックにて、パーキンソン病に患ったモハメド・アリが震える手で聖火台に点火したオリンピックトーチも展示されています。
先ほどの図書室に入りきらなかった本が置いてあります。ここには、ジョージア州159 郡に関わる本が保管されています。また、もうすでに何度か前述した、マーガレット・ミッチェルの大作「風と共に去りぬ」の初版が本人のサイン入りで保管してあります。とても貴重なものなので、実際に触ってみることはできませんが、ファンであれば感慨深いことと思います。
また、1996 年、アトランタオリンピックにて、パーキンソン病に患ったモハメド・アリが震える手で聖火台に点火したオリンピックトーチも展示されています。
State Drawing Room
とても広い部屋でFamily Sitting Room とつながっています。公務や、知事との写真撮影に使われているお部屋です。ここの絨毯は、有名なオービュッソン・タペストリーです。オービュッソンといえば、フランスの中心に位置するリムーザン地方にあり、15 世紀に始めてタペストリーを売る商店ができて以来、タペストリーの街として世界中に知られています。是非その貴重な絨毯を、知事公邸で観賞しましょう。
とても広い部屋でFamily Sitting Room とつながっています。公務や、知事との写真撮影に使われているお部屋です。ここの絨毯は、有名なオービュッソン・タペストリーです。オービュッソンといえば、フランスの中心に位置するリムーザン地方にあり、15 世紀に始めてタペストリーを売る商店ができて以来、タペストリーの街として世界中に知られています。是非その貴重な絨毯を、知事公邸で観賞しましょう。
Guest Bedroom
玄関の隣に位置するベッドルームです。ジョージア州のゲストのベッドルームというだけあって、数々の名士がお泊まりになったようです。クリントン元大統領、英国のアン王女、オランダのベアトリクス女王、ヨルダンのフセイン国王、英国のチャールズ王太子など錚々たる顔ぶれです。
玄関の隣に位置するベッドルームです。ジョージア州のゲストのベッドルームというだけあって、数々の名士がお泊まりになったようです。クリントン元大統領、英国のアン王女、オランダのベアトリクス女王、ヨルダンのフセイン国王、英国のチャールズ王太子など錚々たる顔ぶれです。
さて、ジョージア州知事公邸のバーチャルツアーはいかがでしたでしょうか。こちらでは数量限定ですが、公邸料理人が作るレシピ本(ウェブサイトにも記載)と、公邸の形をしたクリスマスのオーナメントも購入できます。
ここに、知事公邸公開ツアー情報を記載しておきます。
ジョージア州知事公邸公開ツアー
日時:毎週火曜、水曜、木曜
時間:午前10時~午前11時半(見学の時間のためにも11時までには到着することをお勧めします。)
備考:10人以上の時は予約が必要です。(404-261-1776)
知事公邸のホームページ: http://mansion.georgia.gov/