在留邦人の皆様へ

平成21年 6月12日

在アトランタ総領事館

 

~ 新型インフルエンザ(H1N1亜型)に関するお知らせ(その23) ~

 

1.6月11日、世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザの世界的な感染拡大を受け、警戒レベルを「フェーズ5」から「フェーズ6(世界の複数地域でヒト-ヒト感染が継続して起こるようになった状態)」に引き上げました(但し、国境封鎖や旅行・貿易の制限は求めていません。)。

 

2.米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、米国内で感染が確認された事例はこれまでにお知らせした時点から増えており、6月12日11時現在(米国東部時間)、全米全ての州等で計17,855例の人へ感染(疑い例を含む)が確認されています。

<州別感染者数>

アラバマ州123例、アラスカ州11例、アーカンソー州13例、アリゾナ州597例(うち5名死亡)、カリフォルニア州1094例(内6名死亡)、コロラド州75例、コネチカット州637例(うち1名死亡)、デラウエア州187例、フロリダ州417例、ジョージア州39例、ハワイ州198名、アイダホ州29例、イリノイ州1983例(うち5名死亡)、インディアナ州201例、アイオワ州92例、カンザス州97例、ケンタッキー州106例、ルイジアナ州134例、メイン州33例、メリーランド州139例、マサチューセッツ州1078例、ミシガン州419例(うち1名死亡)、ミネソタ州153例、ミシシッピ州59例、ミズーリ州46例(うち1名死亡)、モンタナ州27例、ネブラスカ州71例、ネバダ州162例、ニューハンプシャー州92例、ニュージャージー州348例、ニューメキシコ州155例、ニューヨーク州1160例(うち13名死亡)、ノースカロライナ州61例、ノースダコタ州31例、オハイオ州53例、オクラホマ州93例、オレゴン州189例(うち1名死亡)、ペンシルベニア626例(うち2名死亡)、ロードアイランド州62例、サウスカロライナ州60例、サウスダコタ州14例(うち1名死亡)、テネシー州110例、テキサス州2049例(うち3名死亡)、ユタ州688例(うち2名死亡)、ヴァーモント州32例、バージニア州90例(うち1名死亡)、ワシントン州584例(うち2名死亡)、ワシントンDC33例、ウエストバージニア州40例、ウィスコンシン州3008例(うち1名死亡)、ワイオミング州50例、米領プエルトリコ7例

 

3.また、本12日現在、州政府の発表及び報道等によれば、当館管轄のアラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州における新型インフルエンザ(H1N1亜型)感染状況及び各州政府の対応等は次のとおりです(感染事例の件数はこれまでの総計)。なお、公表時間等の違いによりCDCの発表と数字が異なる場合があります。

 ○アラバマ州

   ・112件の感染事例が報告されています。

・州政府は、新型インフルエンザの感染者数及び季節性インフルエンザ感染者数を併せた情報を過去4週間分公開することとしています。

 

 ○ジョージア州

   ・41件の感染事例が報告されています。

   ・感染事例41件のうち1件はCherokee County、2件はClayton County、2件はCobb County、3件はDeKalb County、7件はFulton County、17件はHenry County、2件はNewton County、2件はRockdale County、1件はSpalding County、2件はGwinnett County、2件はLaurens Countyの住民となっています。 

   ・州政府は、疑い事例の全てを検査する財源がなく、また新型インフルエンザのウイルスがより毒性の強いものに移行するか否かの検証に注力する必要があることから、今後のウイルス検査は入院して治療を受けている人に限定して実施していく意向である旨を発表しています。

 

○ノースカロライナ州

   ・83件の感染事例が報告されています。

   ・感染事例83件のうち4件はAlamance County、1件はBrunswick County、1件はBuncombe County、2件はCarteret County、7件はChatham County、8件はCraven County、1件はCumberland County、1件はDurham County、2件はGranville County、2件はGuilford County、9件はJohnston County、1件はLee County、2件はMecklenburg County、7件はNew Hanover County、4件はOnslow County、11件はOrange County、1件はPerson County、5件はRockingham County、1件はRutherford County、1件はSampson County、10件はWake County、1件はWayne County、1件はWilson Countyの住民となっています。

   ・州政府は今後、感染者数の情報提供を週1回とすることとしています。

 

○サウスカロライナ州

・60件の感染事例が報告されています。

・州政府は新型インフルエンザの感染者数を、通常のインフルエンザの感染者数と併せて週に一度発表することとしています。

 

○バージニア州

・84件の感染事例が報告されています。

・感染事例84件のうち8件はAlexandria Health District (州保健省の管轄区分、具体的な管轄地域はhttp://www.vdh.state.va.us/lhd/掲載の地図をご参照下さい)、1件はAlleghany Health District、5件はArlington Health District、12件はCentral Shenandoah Health District、1件はCentral Virginia Health District、7件はChesapeake Health District、6件はChesterfield Health District(うち1件は死亡)、1件はChickahominy Health District、8件はFairfax Health District、2件はHampton Health District、2件はHenrico Health District、3件はLoudoun Health District、1件はNew River Health District、2件はNorfolk Health District、13件はPeninsula Health District、1件はPrince William Health District、3件はRappahannock Health District、1件はRichmond Health District、1件はThomas Jefferson Health District、3件はThree Rivers Health District、2件はVirginia Beach Health District、1件はWest Piedmont Health Districtの住民となっています。

・バージニア州政府は新型インフルエンザによる合併症の危険が大きい人々への検査を重点的に実施する体制に移行し、事例件数の発表を週一回とすることとしています。

 

4.外務省は、日本時間の6月12日、「新型インフルエンザ感染が確認されている国に対する感染症危険情報」を改訂するとともに、「新型インフルエンザの流行に関する感染症広域情報(第34報)」を発出しています。

○    新型インフルエンザ感染が確認されている国に対する危険情報

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009T124

○    新型インフルエンザの流行について(第34報)

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C193

 

5.一方、日本国内での新型インフルエンザの感染状況等は以下のとおりとなっています。

(1)日本における感染状況

現在の日本国内における感染状況については、国立感染症研究所・感染症情報センター(日本国内の報告数、日本の流行地(和・英))をご覧ください。

また、厚生労働省等より最新の情報を入手してください。

○感染症情報センター

(和文)http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html

(英文)http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza_e/index.html

○厚生労働省新型インフルエンザ電話相談窓口:

03-3501-9031(午前9時~午後9時)

○厚生労働省(新型インフルエンザ対策関連情報)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

 

(2)日本入国の際の検疫の状況

5月22日より、検疫方法が変更になりました。

○これまで、米国(本土)、カナダ及びメキシコからの到着便については、すべて機内検疫を行ってきましたが、検疫前の機内からの通報で新型インフルエンザ様症状がある乗客(有症者)がいた場合のみ行うこととなりました。

○感染が確認された乗客の濃厚接触者については、停留措置から、外出自粛を伴う健康監視(保健所から定期的に連絡)を行うこととなりました。

(イ)まん延国・地域(米国(本土)、カナダ及びメキシコ)からの到着便について

<検疫前の機内からの通報で新型インフルエンザ様症状がある乗客(有症者)がいる場合>

①機内検疫を実施し、有症者及び濃厚接触者(周囲にお座りの方)を特定します。(それ以外の方は、降機していただき、検疫ブースにてサーモグラフィーによる体温確認と健康状態質問票の確認・回収を行います。)

②濃厚接触者については、座席において健康状態質問票を確認させていただいた上で、症状がなければ入国し、健康監視措置の対象となります。

③有症者については、診察・検査の結果、感染が確認された場合には隔離(入院)措置の対象となります。

<検疫前の機内からの通報で有症者がいない場合>

①検疫官が機内に乗り込み、健康状態質問票への正確な記載を機内アナウンスにて呼びかけます。

②呼びかけの上で、有症者がいない場合には、検疫ブースにてサーモグラフィーによる体温確認と健康状態質問票の確認・回収を行います。

(ロ)まん延国以外の国からの来航便について

検疫ブースにてサーモグラフィーによる体温確認と健康状態質問票の確認・回収を行います。

 ※健康監視とは、入国した後の一定期間体温その他の健康状態について居住・滞在先を管轄する保健所から確認を行うものです。

 

(3)新型インフルエンザ発生国・周辺地域から日本に帰国された邦人子弟等について

感染が確認された国・地域から帰国された子弟が、就学の機会が適切に確保されるよう、文部科学省としても対応しております(文部科学省新型インフルエンザに関する対応について)。詳細はお住まいの市町村教育委員会にお問い合わせ頂くか、または文部科学省にお問い合わせください。

○文部科学省新型インフルエンザ電話相談窓口:

03-6734-2957(午前9時~午後6時30分)

○文部科学省(文部科学省における新型インフルエンザ対策について)

http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/index.htm

 

5.在留邦人の皆様におかれましては、以下の感染防止対策及び関係機関のホームページ等も適宜ご参照の上、引き続き最新情報の入手に努めていただきますとともに、健康管理には万全を期してください(万が一邦人皆様が感染された場合には、医療機関での受診とともに、当館領事班(電話:404-240-4300)まで御一報願います)。

(1)感染防止対策(外務省感染症危険情報他より)

・日頃から睡眠・栄養を十分とり、体力や抵抗力を高めておく。

・十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。

・外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。

・積極的に手洗いやうがいを行う。

・ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。

・発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する(但し、直接病院へ赴くと他者に感染させたり、させられる可能性もあるので、緊急時以外は事前に医療機関に電話連絡の上指示を仰ぐことが肝要。)。

 

(2)関連情報リンク先

CDC(米国疾病管理予防センター)ホームページ

http://www.cdc.gov/swineflu/

   米国国務省ホームページ

      http://travel.state.gov/travel/cis_pa_tw/pa/pa_mexico_swine_flu.html

WHO(世界保健機関)ホームページ

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/index.html  

外務省海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/ 

厚生労働省ホームページ

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

農林水産省ホームページ

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

当館管轄5州保健当局ホームページ

○アラバマ州

http://www.adph.org/H1N1Flu/index.asp?id=3571

○ジョージア州

http://health.state.ga.us/swineflu/index.asp

○ノースカロライナ州

http://www.epi.state.nc.us/epi/gcdc/flu.html

○サウスカロライナ州

http://www.scdhec.gov/flu/swine-flu.htm

○バージニア州

http://www.vdh.state.va.us/index.htm

              以 上

 

 

 



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