平成18年9月14日(広域情報)
アイマン・アル・ザワーヒリーによるとみられる声明
1.9月11日、カタールの衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」は、アル・カーイダの№2と
される幹部アイマン・アル・ザワーヒリーによるとされるビデオ声明の一部を報じました。
同声明では、西側諸国は湾岸地域及びイスラエルにおいても攻撃の対象となると新たに警告
しています。同声明の主要点は次のとおりです。
(1)イラクとアフガニスタンにおいて、西側諸国の敗北は既に確定しており、次は湾岸地域
とイスラエルで敗北することになる。
(2)エジプト、サウジアラビア、ヨルダンの各首脳は、イスラエルのレバノン及びガザ地区
への戦争を黙認した。
(3)(イスラエルとヒズボラ間の戦闘停止を求める)国連安保理決議1701や、その他イ
スラム教徒にとって不名誉な諸決議は、イスラエルに対する聖戦(ジハード)を罪悪視し、
ジハード戦士への攻撃を正当化している。
(4)我々は、あらゆる正当性と合理性をもって、あなた方(西側諸国の国民)の軍隊を破壊
し、降伏させるまで戦う。
2.ザワヒリーによるとみられる声明が報じられたのは、本年に入り10回目ですが、湾岸諸
国における攻撃に関し警告があったのは今回が初めてです。
3.これらザワヒリーによるとみられる声明の信憑性は明らかになっていませんが、今回新た
に湾岸諸国における攻撃に関し警告が行われてたことを受け、湾岸諸国の一部では既に警戒
を強めているとの報道もあります。さらに、このような声明が出されたこと自体が各地のテ
ロ組織に影響を及ぼす可能性も排除されないことに留意する必要があります。したがって、
特に湾岸諸国並びにイスラエル及びその周辺国においては、テロ事件や不測の事態に巻き込
まれることのないよう、最新の関連情報の入手に努め、テロの標的となる可能性がある施設
等の危険な場所にはできるだけ近づかない、大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状
況に注意を払うなど安全確保に十分注意を払ってください。
またテロ事件が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策が講じら
れるよう心掛けてください。
(問い合わせ先)
○在アトランタ日本国総領事館
電話番号: (404) 240-4300
FAX: (404)240-4311
Eメール: security@cgjapanatlanta.org