ヴァージニア州運転免許証の取得について


平成14年2月14日
アトランタ総領事館・領事班


 昨年9月11日のテロ事件により、ヴァージニア州が運転免許の申請要件を改正しました。そのため在留邦人の皆様の中には、同州での免許証取得が困難な状況となり、深刻な問題となっております。こうした事態を受け、当館と在米国日本大使館は、州政府当局や国務省に対し、働きかけを行って参りました。そして2月13日、ヴァージニア州当局より、暫定的ながら新たな申請方法についての通報がありましたので、取り急ぎお知らせ致します。

1.本件経緯
(1)ヴァージニア州陸運局(DMV)は、昨年12月10日に運転免許証の申請要件を改正しました。 (詳細は ↑ をクリックして下さい。) 
   新たな規則では、運転免許証の申請には最低二種類の身分証明書が必要とされていますが、 外国の発行した身分証明書は受け付けないことになりこのため在外公館が作成した証明書、国 際免許証、日本の運転免許証等が証明書として認められなくなりました。
   旅券や米国の健康保険証書、失効していない労働許可証は証明書として認められていますが、  DMVが指定した大半の証明書は外国人には入手不可能なものです。

(2)ヴァージニア州DMVがこのような措置をとったのは、9.11テロ事件の犯人の中にヴァージニア州の運転免許証を不正取得し利用した者がいたことによります。本年に入り、当館及び在米日本大使館に在留邦人の方々からヴァージニア州運転免許証の申請が拒否されたとの通報を数多く受けるようになりました。

(3)車社会の米国において運転免許証を取得できないことは、日常生活に直結する極めて深刻な 問題です。当館では在米国日本大使館と連携して、ヴァージニア州政府や州陸運局に対し、今回 のヴァージニア州DMVのとった措置の問題点を指摘し、改善を求める要望を繰り返し伝えました。  
  また、国務省に対してもヴァージニア州政府に対する働きかけを要請しました。

2.暫定的な運転免許の申請方法
 12月10日付けの規則を如何に改正するかについては、ヴァージニア当局が現在検討中で最終的な結論は出ておりません。しかしながら、当方の働きかけに応じて、2月13日、DMVより暫定的な申請方法について以下の通報がありました。

(1)運転免許証の申請者は、できるだけ多くの身分を証明する文書のコピーを作成し、そして、その コピー一式をDMVのMr. Jim Davidson(以下の住所)に直接送付し、運転免許の申請要件を満たすか照会を行って欲しい。
                    
Ms. Sharon Brown
DMV
P.O.Box.27412
Richmon
d, Virginia 23269

(
2)送付する文書(原本ではなくコピーを送付)
 
(イ)旅券の写真及び身分事項欄のページ及び米国査証並びに滞在許可証
 (I-94)の部分 (全てコピー)
(ロ)国際運転免許証(保持する場合)、日本の運転免許証(在外公館の発行した翻訳証明のあるもの)、在外公館の発行した証明書(出生証明書)等名前、生年月日等身分を立証する際に参考となる文書のコピー
(できるだけ多くの証明書類があった方がよいとのことです)

(3)DMVは提出された文書のコピーにより身分確認が行えるか個別に審査を行い、申請人に対しその結果を文書で回答する。(回答には2週間程度を要するとのことです。)

(4)承認された旨の通知を受けた者は、上記(2)のオリジナルの書類及びDMVの発出した書簡を DMVのフィールド・オフィスに持参して免許証の申請を行うこととなります。
  
 以上のように若干時間を要しますが、旅券しか該当する証明書がない方であっても、実質的には免許証取得への道が開かれるものと期待しています。

 



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