在留邦人の皆様へ

平成21年 6月1日

在アトランタ総領事館

 

~ 新型インフルエンザ(H1N1亜型)に関するお知らせ(その21) ~

 

1. 新型インフルエンザ(H1N1亜型)については、これまでにお知らせした時点から、米国内で感染が確認された事例は増えており、米国疾病管理予防センター(CDC)によれば、6月1日11時現在(米国東部時間)、合計51州で10,053例の人へ感染(疑い例を含む)が確認されています。この情報は、CDCのホームページ上で随時更新されることになっています。

<州別感染者数>

アラバマ州84例、アラスカ州1例、アーカンソー州7例、アリゾナ州547例(うち4名死亡)、カリフォルニア州804例、コロラド州61例、コネチカット州196例、デラウエア州121例、フロリダ州166例、ジョージア州29例、ハワイ州73名、アイダホ州13例、イリノイ州1103例(うち3名死亡)、インディアナ州146例、アイオワ州71例、カンザス州79例、ケンタッキー州77例、ルイジアナ州122例、メイン州11例、メリーランド州48例、マサチューセッツ州470例、ミシガン州234例、ミネソタ州60例、ミシシッピ州16例、ミズーリ州36例(うち1名死亡)、モンタナ州14例、ネブラスカ州43例、ネバダ州102例、ニューハンプシャー州40例、ニュージャージー州74例、ニューメキシコ州108例、ニューヨーク州605例(うち4名死亡)、ノースカロライナ州14例、ノースダコタ州6例、オハイオ州23例、オクラホマ州82例、オレゴン州148例、ペンシルベニア123例、ロードアイランド州14例、サウスカロライナ州46例、サウスダコタ州7例、テネシー州104例、テキサス州1403例(うち3名死亡)、ユタ州247例(うち1名死亡)、ヴァーモント州3例、バージニア州31例、ワシントン州575例(うち1名死亡)、ワシントンDC20例、ウエストバージニア州3例、ウィスコンシン州1641例、ワイオミング州2例

 

2. また、本2日現在、州政府の発表及び報道等によれば、当館管轄のアラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州における新型インフルエンザ(H1N1亜型)感染状況及び各州政府の対応等は次のとおりです(感染事例の件数はこれまでの総計)。なお、公表時間等の違いによりCDCの発表と数字が異なる場合があります。

 ○アラバマ州

   ・85件の感染事例が報告されています。

・感染事例85件のうち、2件はBaldwin County、1件はBlount County、4件はCoffee County、1件はColbert County、1件はDale County、1件はEtowah County、5件はJefferson County、3件はLee County、2件はLimestone County、35件はMadison County、2件はMobile County、8件はMontgomery County、2件はPike County、4件はShelby Countyの住民で、その他確認中が1件となっています。

 

 ○ジョージア州

   ・32件の感染事例が報告されています。

   ・感染事例32件のうち1件はCherokee County、2件はClayton County、2件はCobb County、2件はDekalb County、4件はFulton County、17件はHenry County、1件はNewton County、2件はRockdale County、1件はSpalding Countyの住民となっています。 

   ・州政府は、疑い事例の全てを検査する財源がなく、また新型インフルエンザのウイルスがより毒性の強いものに移行するか否かの検証に注力する必要があることから、今後のウイルス検査は入院して治療を受けている人に限定して実施していく意向である旨を発表しています。

 

○ノースカロライナ州

   ・23件の感染事例が報告されています。

   ・感染事例23件のうち1件はBuncombe County、1件はBrunswick County、3件はNew Hanover County、1件はDurham County、7件はCraven County、3件はOnslow County、2件はCarteret County、1件はMecklenburg County、1件はRutherford County、2件はOrange County、1件はWake Countyの住民となっています。

 

○サウスカロライナ州

・41件の感染事例が報告されています。

・サウスカロライナ州政府は新型インフルエンザの感染者数を毎日発表することを止め、通常のインフルエンザの感染者数と併せて週に一度発表することとしています。

 

○バージニア州

・29件の感染事例が報告されています。

・感染事例29件のうち2件はAlexandria Health District (州保健省の管轄区分、具体的な管轄地域はhttp://www.vdh.state.va.us/lhd/掲載の地図をご参照下さい)、2件はArlington Health District、12件はCentral Shenandoah Health District、2件はChesterfield Health District、3件はFairfax County、1件はLoudoun County、1件はNorfolk Health District、4件はPeninsula Health District、2件はThree Rivers Health Districtの住民となっています。

・バージニア州政府は新型インフルエンザによる合併症の危険が大きい人々への検査を重点的に実施する体制に移行し、事例件数の発表を週一回とすることとしました。

 

3. 外務省は、日本時間の6月2日、「新型インフルエンザ感染が確認されている国に対する感染症危険情報」を改訂するとともに、「新型インフルエンザの流行に関する感染症広域情報(第28報)」を発出しています。

○    新型インフルエンザ感染が確認されている国に対する危険情報

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009T112

○    新型インフルエンザの流行について(第28報)

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C179

 

4.一方、日本国内での新型インフルエンザの感染状況等は以下のとおりとなっています。

(1)日本における感染状況

現在の日本国内における感染状況については、国立感染症研究所・感染症情報センター(日本国内の報告数、日本の流行地(和・英))をご覧ください。

また、厚生労働省等より最新の情報を入手してください。

○感染症情報センター

(和文)http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html

(英文)http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza_e/index.html

○厚生労働省新型インフルエンザ電話相談窓口:

03-3501-9031(午前9時~午後9時)

○厚生労働省(新型インフルエンザ対策関連情報)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

 

(2)日本入国の際の検疫の状況

5月22日より、検疫方法が変更になりました。

○これまで、米国(本土)、カナダ及びメキシコからの到着便については、すべて機内検疫を行ってきましたが、検疫前の機内からの通報で新型インフルエンザ様症状がある乗客(有症者)がいた場合のみ行うこととなりました。

○感染が確認された乗客の濃厚接触者については、停留措置から、外出自粛を伴う健康監視(保健所から定期的に連絡)を行うこととなりました。

(イ)まん延国・地域(米国(本土)、カナダ及びメキシコ)からの到着便について

<検疫前の機内からの通報で新型インフルエンザ様症状がある乗客(有症者)がいる場合>

①機内検疫を実施し、有症者及び濃厚接触者(周囲にお座りの方)を特定します。(それ以外の方は、降機していただき、検疫ブースにてサーモグラフィーによる体温確認と健康状態質問票の確認・回収を行います。)

②濃厚接触者については、座席において健康状態質問票を確認させていただいた上で、症状がなければ入国し、健康監視措置の対象となります。

③有症者については、診察・検査の結果、感染が確認された場合には隔離(入院)措置の対象となります。

<検疫前の機内からの通報で有症者がいない場合>

①検疫官が機内に乗り込み、健康状態質問票への正確な記載を機内アナウンスにて呼びかけます。

②呼びかけの上で、有症者がいない場合には、検疫ブースにてサーモグラフィーによる体温確認と健康状態質問票の確認・回収を行います。

(ロ)まん延国以外の国からの来航便について

検疫ブースにてサーモグラフィーによる体温確認と健康状態質問票の確認・回収を行います。

 ※健康監視とは、入国した後の一定期間体温その他の健康状態について居住・滞在先を管轄する保健所から確認を行うものです。

 

(3)新型インフルエンザ発生国・周辺地域から日本に帰国された邦人子弟等について

感染が確認された国・地域から帰国された子弟が、就学の機会が適切に確保されるよう、文部科学省としても対応しております(文部科学省新型インフルエンザに関する対応について)。詳細はお住まいの市町村教育委員会にお問い合わせ頂くか、または文部科学省にお問い合わせください。

○文部科学省新型インフルエンザ電話相談窓口:

03-6734-2957(午前9時~午後6時30分)

○文部科学省(文部科学省における新型インフルエンザ対策について)

http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/index.htm

 

5.在留邦人の皆様におかれましては、以下の感染防止対策及び関係機関のホームページ等も適宜ご参照の上、引き続き最新情報の入手に努めていただきますとともに、健康管理には万全を期してください(万が一邦人皆様が感染された場合には、医療機関での受診とともに、当館領事班(電話:404-240-4300)まで御一報願います)。

(1)感染防止対策(外務省感染症危険情報他より)

・日頃から睡眠・栄養を十分とり、体力や抵抗力を高めておく。

・十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。

・外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。

・積極的に手洗いやうがいを行う。

・ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。

・発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する(但し、直接病院へ赴くと他者に感染させたり、させられる可能性もあるので、緊急時以外は事前に医療機関に電話連絡の上指示を仰ぐことが肝要。)。

 

(2)関連情報リンク先

CDC(米国疾病管理予防センター)ホームページ

http://www.cdc.gov/swineflu/

   米国国務省ホームページ

      http://travel.state.gov/travel/cis_pa_tw/pa/pa_mexico_swine_flu.html

WHO(世界保健機関)ホームページ

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/index.html  

外務省海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/ 

厚生労働省ホームページ

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

農林水産省ホームページ

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

当館管轄5州保健当局ホームページ

○アラバマ州

http://www.adph.org/influenza/index.asp?id=3526

Madison Countyホットライン

(256)427-5525~5526、(256)427-5534~5535

○ジョージア州

http://health.state.ga.us/swineflu/index.asp

ホットライン(888)899-9788

○ノースカロライナ州

http://www.epi.state.nc.us/epi/gcdc/flu.html

Buncombe Countyホットライン (828)250-6400

○サウスカロライナ州

http://www.scdhec.gov/flu/swine-flu.htm

ホットライン (211)又は(877)648-9900

○バージニア州

http://www.vdh.state.va.us/index.htm

ホットライン (877)275-8343

              以 上