米国大統領選挙(11月6日)
11月6日、米国大統領選挙が行われました。民主党・オバマ大統領の再選か、共和党・ロムニー候補の政権交代か、選挙当日まで両候補の支持率が拮抗する接戦でした。
当日は、会場となったバックヘッドに位置するSecond Ponce de Leon Baptist Churchと、ミッドタウンに位置するGrady High Schoolの投票所を視察しました。会場内に入ると、テーブルが設置されており、何名かの職員が座ってIDチェック等をしていました。その後、投票をする部屋に案内されますが、ここからは有権者のみが入ることを許されます。投票は横から見えないよう日本と似たような仕切りができていましたが、投票はタッチパネル式でした。時間帯によっては有権者で混み合い、順番がまったく動かず前に進まないということもあるようでした。
4年に1度の米国大統領選挙は、「11月の第1月曜日の翌日」と決まっています。これはどうしてなのでしょうか。11月となったのは、大統領選挙の日が設定された1945年当初、農業従事者が多かったので、収穫期を終え、寒い季節になる前の11月となったようです。それではなぜ火曜日なのでしょうか。キリスト教の国であるアメリカ合衆国の国民は、日曜日は教会に行く人が多く、月曜日にしてしまうと、当時自動車などの交通手段がなかった人々は選挙のために日曜日から出発しなければいけないため火曜日となったそうです。なぜ第1火曜日ではないのか。ひとつの理由として、第一火曜日としてしまうと、11月1日になる可能性があり、その日は諸聖人の日(All Saint’ Day)というキリスト教の祝日なので避けたということです。また、商人である有権者は毎月1日に帳簿を付ける習慣があったので、商人達の仕事を妨げないために1日は避けたという別の理由もあるそうです。その結果、「11月の第1月曜日の翌日」になりました。